日本の書展の多くは、指導者の書風を反映したものが多く、会場は似たような作品が多い。今回の上海からの書道作品は、古典の臨書から始まっているため、書体が様々で多くの人が自分の気になる作品の前で足を止められていた。
また、水墨画でも中国画は日本の写術的な要素よりも「写意」に重きを置いたものが多く、私の水墨画の師である張治清先生は言う。「池尻さん、葉っぱの枚数数えなくていいですよ!」と。
日本の写真を写したような水墨画も素敵だが、私には中国画が性に合ってる。背景や余白をどうするか?自分で考えることができる時間が楽しい。今回は「人物」の水墨画を出品させていただいた(水墨画作品にアップしています)
書も絵も、日本ではあまり見られない書画展になり、1週間で800人近くの人に入場いただいたことは、これからの励みとなった。